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「お正月、餅の誤嚥」、子どもに餅は何歳から?
Vol.442救急

「お正月、餅の誤嚥」、子どもに餅は何歳から?

餅による窒息は小児の重大事故。年齢別の目安と応急処置を解説します

救急・・5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 4·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • 餅は粘着性・弾力性が高く、小児の窒息リスクが極めて高い
  • 3歳未満は絶対NG、4-5歳でも小さく切って要見守り
  • 窒息時は背部叩打法と胸部突き上げを即座に

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.442

「お正月、餅の誤嚥」、子どもに餅は何歳から?

今号のポイント

  1. 2
    餅は粘着性・弾力性が高く、小児の窒息リスクが極めて高い
  2. 4
    3歳未満は絶対NG、4-5歳でも小さく切って要見守り
  3. 6
    窒息時は背部叩打法と胸部突き上げを即座に

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

お正月は餅による窒息事故が集中する時期です。消費者庁のデータでは、餅による窒息事故死者の9割以上が65歳以上ですが、小児でも毎年救急搬送が報告されています [1]。

なぜ餅は危険なのか?

特性リスク
粘着性気道に貼り付く
弾力性噛み切りにくい
温度依存冷めると硬くなる
形状保持塊のまま気道に詰まる
水分を吸う膨張する

小児は気道が細く(幼児の気管径は約8mm)、奥歯も未発達で噛み砕けません。2-3cmの餅片でも簡単に気道閉塞を起こします [2]。

ポイント

  • 粘着性+弾力性で気道閉塞
  • 冷めるほど危険
  • 幼児の気道は細い [2]

年齢別の目安

年齢餅の可否
0-2歳完全NG
3歳原則避ける
4-5歳小さく切って見守りのもと少量
6-7歳小さく切って、お茶と一緒に
小学校高学年注意しながら可

日本小児科学会は、咀嚼・嚥下機能が未発達な乳幼児では餅のような粘着性の高い食品が窒息リスクになると注意喚起しています。豆・ナッツ類は3歳になるまで与えない、ブドウ・ミニトマトは4分割するなど、形態と年齢に応じた配慮が推奨されています [3]。餅については明確な年齢基準の記載はないものの、同様の考え方で3歳未満は避け、4歳以降も小さく切って見守るのが安全です(要確認:餅の年齢カットオフは公的な明文規定なし、慣行に基づく記述)。

ポイント

  • 3歳未満は避ける(学会の明確な年齢基準はなく、粘着食品一般への注意喚起に準拠)
  • 4-5歳でも小さく切って見守り
  • 見守りが必須

安全に食べさせる工夫

工夫内容
小さく切る1cm未満が目安
お茶・汁と一緒に粘着性を下げる
熱いうちに冷めると硬化
一口ずつほお張らせない
座って食べる歩き食べNG
よく噛ませる30回目安
見守る食事中は必ず大人が同席
絶対NG
歩きながら・走りながら食べる
テレビを見ながら笑いながら
寝転んで
急がせる
⚠️おかきも同様に危険

硬いあられ・おかき・ピーナッツ・節分の豆も乳幼児には窒息リスクが高い食品です。

ポイント

  • 1cm以下に切る
  • 汁物・お茶と一緒に
  • 座って見守り下で

窒息が起きたら

窒息は分単位で致死的です。発見から4分以内の応急処置が生死を分けます。

年齢手技
1歳未満背部叩打法+胸部突き上げ法
1歳以上背部叩打法+腹部突き上げ法(ハイムリック法)
反応消失CPR開始+119番

背部叩打法: うつぶせにし、頭を下げ、肩甲骨の間を手のひらで5回強く叩く。

ハイムリック法: 後ろから抱え、みぞおちの少し上で両手を組み、素早く5回引き上げる(1歳未満には禁忌)。

💡事前に練習を

日本赤十字社・消防署の救命講習で実技が学べます。いざという時のために年に1回は確認を。

コンコン先生
🏥

おかもん先生より

救急外来で窒息の子を診るたびに「もっと早く知っていれば」というご家族の言葉に胸が痛みます。お餅の1cmルール、お茶と一緒、食事中の見守り。この3つだけでも意識していただければ、ほとんどの事故は防げます。

ポイント

  • 4分以内の対応が鍵
  • 年齢で手技が異なる
  • 日頃の練習を

受診の目安

状況対応
完全窒息(声が出ない)119番+応急処置
不完全窒息(ゼーゼー)救急受診
詰まった後に咳だけ残る小児科で経過確認
吐いて落ち着いた念のため受診
胸痛・呼吸苦が続く誤嚥性肺炎の可能性・受診

ポイント

  • 完全窒息は119番
  • 落ち着いても受診が無難
  • 誤嚥性肺炎に注意

まとめ

  • 餅は小児の窒息リスクが極めて高い食品
  • 3歳未満はNG、4-5歳以降も小さく切って見守り
  • 応急処置の手技を事前に学ぶ
  • 窒息時は4分以内の対応が鍵
  • 落ち着いても受診が無難

あわせて読みたい

  • Vol.443「節分の豆」
  • Vol.447「こどもの日の柏餅」
  • Vol.448「誤飲 、 何を飲んだら危険?」

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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