愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.270
「体重が増えすぎ?増えなさすぎ?」、体重管理
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
お子さんの体重は、保護者の方の関心がいちばん集まるところです。大切なのは、一時点の数字ではなく成長曲線で経過を見ること。今回は、子どもの体重管理について整理します。
Q1.「成長曲線の見方は?」
——成長曲線はどう見ればいいですか?
曲線に沿って増えているかが最も重要です [1]。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 曲線に沿う | 自分のラインに沿っていればOK |
| 急な変化 | 急に上がったり下がったりしたら注意 |
| パーセンタイル | 3-97パーセンタイルの間が正常範囲 |
| 体重と身長のバランス | 両方を見ることが大切 |
| 体重増加の目安(乳児期) |
|---|
| 0-3か月:25-30g/日 |
| 3-6か月:15-20g/日 |
| 6-12か月:10-15g/日 |
ポイント
- 一時点ではなく経過が大切
- 成長曲線に沿っていればOK
- 急な変化に注意
Q2.「体重が増えない場合は?」
——体重があまり増えません
成長曲線を下に横切る場合は評価が必要です [2]。
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 哺乳・食事量の不足 | 最も多い |
| 活動量が多い | 動き回る活発な子 |
| 体質 | 両親が細身 |
| 消化吸収の問題 | 下痢、嘔吐を伴う |
| 慢性疾患 | まれだが精査が必要 |
| 受診の目安 |
|---|
| 成長曲線を下に横切る |
| 3パーセンタイル以下 |
| 食事量が極端に少ない |
| 下痢や嘔吐が続く |
ポイント
- 成長曲線を下に横切る場合は受診
- 最も多い原因は摂取量の不足
- 体質的に細身の子もいる
Q3.「体重が増えすぎの場合は?」
——太りすぎと言われました
乳児期と幼児期以降では対応が異なります [3]。
| 年齢 | 対応 |
|---|---|
| 乳児期 | 母乳・ミルクの制限は不要。自然に落ち着く |
| 1-2歳 | ジュースの制限、おやつの管理 |
| 3歳以降 | 生活習慣の見直し(食事・運動) |
| 学童期 | 肥満度で評価、必要に応じて介入 |
「母乳やミルクの制限は不要です。乳児期の体重増加は成長とともに落ち着くことがほとんどです。」
ポイント
- 乳児期のミルク制限は不要
- ジュースとおやつの管理が鍵
- 成長曲線で経過を見る
Q4.「カウプ指数とは?」
——カウプ指数が高いと言われました
カウプ指数は乳幼児の肥満度の指標です [4]。
年齢
- カウプ指数
- 乳幼児
- ローレル指数
- 学童
- BMI
- 成人
計算
- カウプ指数
- 体重(g)÷身長(cm)²×10
- ローレル指数
- 体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷
- BMI
- 体重(kg)÷身長(m)²
| カウプ指数の基準(おおまかな目安) |
|---|
| 15未満:やせ傾向 |
| 15〜18:正常範囲 |
| 18以上:肥満傾向 |
実際の判定基準は月齢で少しずつ変わります(乳児期は基準値がやや高め)。母子手帳の身体発育曲線と合わせて、主治医に評価してもらうのが安心です。
ポイント
- カウプ指数は乳幼児の体格指標
- 15-18が正常範囲
- 成長曲線と合わせて評価
Q5.「体重測定の頻度は?」
——どのくらいの頻度で体重を量るべきですか?
健診のタイミングで十分です [5]。
| 年齢 | 測定頻度 |
|---|---|
| 0-6か月 | 月1回程度(心配なら2週に1回) |
| 6-12か月 | 月1回程度 |
| 1歳以降 | 健診時(3-6か月ごと) |
| 学童 | 学校の身体測定(年2-3回) |
「毎日体重を量る必要はありません。かえって不安が増すだけです。母子手帳の成長曲線に記録してください。」
ポイント
- 健診時の測定で十分
- 毎日量る必要はない
- 母子手帳に記録する
今号のまとめ
- 成長曲線に沿った経過が最も重要
- 一時点ではなく経過で判断
- 乳児期のミルク制限は不要
- ジュースとおやつの管理が肥満予防の鍵
- 健診時の測定で十分
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- Vol.240「肥満」
- Vol.239「低身長」
- Vol.262「子どもの食事と栄養」
ご質問・ご感想
「体重が増えなくて心配です」「太りすぎと言われました」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
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