愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.132
「放課後どこに行けばいい?」、放課後等デイサービスの基礎知識
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
放課後等デイサービス(放デイ)は、発達に特性のある就学児(6-18歳)が、放課後や長期休暇に利用できる福祉サービスです。児童発達支援(未就学児対象)の「卒業後の受け皿」として、学童期から思春期までの発達支援を担います。今回は、放デイの内容と選び方についてお伝えします。
Q1.「放課後等デイサービスとは?」
——放課後等デイサービスと学童保育の違いが分かりません
放課後等デイサービスは、障害のある就学児を対象とした福祉サービスです [1]。学童保育(放課後児童クラブ)は全ての児童が対象ですが、放デイは受給者証が必要で、個別の支援計画に基づく療育的な活動が行われます。
放課後等デイサービス
- 対象
- 障害のある就学児(6-18歳)
- 根拠法
- 児童福祉法
- 利用要件
- 受給者証が必要
- 支援内容
- 個別支援計画に基づく療育
- 費用
- 自己負担1割(上限あり)
- 定員
- 10人程度
学童保育
- 対象
- 全ての小学生
- 根拠法
- 児童福祉法
- 利用要件
- 申請のみ
- 支援内容
- 見守り・遊び
- 費用
- 自治体により異なる
- 定員
- 40-70人程度
ポイント
- 放デイは障害のある就学児のための福祉サービス
- 受給者証が必要(自己負担1割)
- 個別支援計画に基づく療育的な活動を行う
Q2.「放デイではどんなことをするのですか?」
——具体的にどんな活動をしていますか?
放デイのプログラムは事業所ごとに特色がありますが、主に以下の活動が行われます [2]。
| 活動内容 | 具体例 |
|---|---|
| 生活スキル支援 | 身だしなみ、金銭管理、公共交通機関の利用 |
| 社会性の支援 | 友達との関わり、ルール理解、グループ活動 |
| 学習支援 | 宿題、学習の補充、学習方法の工夫 |
| 運動・体力づくり | 体操、ダンス、スポーツ、感覚統合 |
| 創作活動 | 工作、絵画、音楽、料理 |
| 就労準備 | 中高生向けの職業体験、マナー |
「事業所によって力を入れている分野が異なります。お子さんの課題や興味に合った事業所を選ぶことが大切です。」
ポイント
- 事業所ごとにプログラムの特色が異なる
- 生活スキル・社会性・学習など多岐にわたる
- お子さんの課題と興味に合った事業所を選ぶ
Q3.「放デイの選び方のポイントは?」
——たくさんあって選べません
以下のポイントで比較してください [3]。
| チェックポイント | 確認すること |
|---|---|
| ①支援の方針 | 療育重視か、居場所重視か |
| ②専門職の配置 | 児童発達支援管理責任者、保育士、心理士等 |
| ③個別支援計画 | お子さんの目標に合った計画を立てているか |
| ④活動内容 | お子さんの興味・課題に合っているか |
| ⑤送迎 | 学校→放デイ→自宅の送迎の有無 |
| ⑥利用時間 | 放課後〜何時まで。長期休暇の対応 |
| ⑦お子さんの反応 | 見学・体験で楽しそうにしているか |
「必ず見学・体験に行ってください。パンフレットだけでは分からない雰囲気があります。お子さんが『また来たい』と言える事業所が良いサインです。」
ポイント
- 必ず見学・体験に行く
- 送迎の有無は重要な判断材料
- お子さんが楽しめるかが最優先
Q4.「利用するための手続きは?」
——どうやって始めればいいですか?
港区での流れは以下の通りです [4]。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①相談 | かかりつけ小児科、学校、相談支援事業所に相談 |
| ②受給者証の申請 | 港区障害福祉課に申請(医師の意見書が必要) |
| ③利用計画の作成 | 相談支援事業所でサービス等利用計画を作成 |
| ④事業所見学 | 複数の事業所を見学・体験 |
| ⑤契約・利用開始 | 個別支援計画を作成し利用開始 |
「受給者証の利用日数は、お子さんの状態に応じて月10-23日程度が設定されます。複数の放デイを併用することも可能です。」
ポイント
- 受給者証の申請が必要
- 複数の放デイを併用できる
- まずはかかりつけ小児科に相談
Q5.「児童発達支援から放デイへの移行はどうすればいいですか?」
——今、児童発達支援に通っていますが、小学校入学後はどうなりますか?
就学に伴い、児童発達支援から放課後等デイサービスに移行します [5]。
| 移行のポイント | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 就学の半年前(年長の秋頃)から見学開始 |
| 情報の引継ぎ | 児童発達支援で作成したサポートブックを放デイに共有 |
| 受給者証 | 児童発達支援の受給者証を放デイ用に切り替え |
| 併用期間 | 年度替わりに空白が出ないよう調整 |
| 環境の変化 | 学校+放デイで環境が大きく変わるため配慮が必要 |
「小学校入学と放デイ開始が重なると、環境の変化が大きくなります。入学前に放デイに慣れておく(体験利用)ことをお勧めします。」
ポイント
- 年長の秋頃から放デイの見学を開始
- サポートブックで情報を引き継ぐ
- 入学前に体験利用しておくと安心
今号のまとめ
- 放課後等デイサービスは就学児のための福祉サービスです
- 受給者証で自己負担1割。複数事業所の併用も可能
- 事業所ごとにプログラムの特色が異なります。必ず見学を
- 送迎・利用時間・活動内容を確認して選びましょう
- 児童発達支援からの移行は年長の秋頃から準備を
あわせて読みたい
- Vol.127「発達障害と療育」
- Vol.128「児童発達支援の選び方」
- Vol.131「通級指導教室」
- Vol.137「港区の発達支援サービス」
ご質問・ご感想
「放デイ選びで迷っています」「放デイに通い始めてよかったです」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
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