愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.220
「土踏まずがありません」、扁平足
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
「うちの子、土踏まずがないんです」、外来でよく聞くご相談です。結論からお伝えすると、幼児期の扁平足はほとんどが正常な発達の途中です。足のアーチは成長とともにできてきます。今回は、子どもの扁平足についてお話しします。
Q1.「扁平足は異常ですか?」
——子どもに土踏まずがありません
幼児期の扁平足は生理的(正常)なものがほとんどです [1]。
| 年齢 | 足のアーチ |
|---|---|
| 0-2歳 | 土踏まずがない(正常) |
| 3-5歳 | 徐々にアーチが形成される |
| 6-8歳 | ほぼ成人型のアーチに |
| 生理的扁平足の特徴 |
|---|
| 痛みがない |
| つま先立ちをするとアーチができる |
| 成長とともに改善する |
ポイント
- 幼児の扁平足は正常
- 6-8歳でアーチが完成
- 痛みがなければ心配不要
Q2.「受診が必要な場合は?」
——どんな時に心配すべきですか?
以下の場合は評価が必要です [2]。
| 受診すべきサイン | 詳細 |
|---|---|
| 痛みがある | 足の痛み、疲れやすさ |
| 硬い扁平足 | つま先立ちでもアーチができない |
| 片側だけ | 左右非対称 |
| 8歳以降も改善しない | 生理的なら改善するはず |
| 靴がすぐに変形する | 内側が著しくすり減る |
ポイント
- 痛みや硬さがある場合は受診
- つま先立ちでアーチができるか確認
- 片側だけの場合は要注意
Q3.「インソールは必要ですか?」
——インソールや矯正靴を使うべきですか?
生理的な扁平足にはインソールは不要です [3]。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 生理的扁平足(痛みなし) | インソール不要。経過観察 |
| 痛みがある扁平足 | インソールが有効なことがある |
| 硬い扁平足 | 整形外科で評価・治療 |
「生理的な扁平足にインソールや矯正靴を使っても、アーチの形成を早める効果はないことが研究で示されています。」
ポイント
- 生理的扁平足にインソールは不要
- 矯正靴もアーチ形成を早めない
- 痛みがある場合は整形外科へ
Q4.「足の発達に良い靴は?」
——どんな靴を選べばいいですか?
子どもの足の発達には適切な靴選びが大切です [4]。
| 靴選びのポイント | 内容 |
|---|---|
| サイズ | つま先に1cm程度の余裕 |
| 柔軟性 | 足の動きを妨げない |
| かかと | しっかり固定できる |
| 幅 | 足幅に合ったもの |
| 通気性 | 蒸れにくい素材 |
| 足の発達に良いこと |
|---|
| 裸足で遊ぶ(安全な環境で) |
| 様々な地面(芝生、砂場)を歩く |
| つま先立ち、ジャンプなどの運動 |
「裸足で遊ぶことが足のアーチ形成に最も効果的です。安全な環境では積極的に裸足で過ごさせてください。」
ポイント
- つま先に1cm余裕のある靴を
- 裸足で遊ぶのが足の発達に最も良い
- 3か月ごとにサイズを確認
Q5.「運動制限は必要ですか?」
——扁平足で運動に制限はありますか?
生理的な扁平足に運動制限は不要です [5]。
| 運動との関係 | 詳細 |
|---|---|
| 運動制限 | 不要。むしろ運動を推奨 |
| スポーツ | 全てのスポーツ参加可能 |
| プロスポーツ選手 | 扁平足でも多数活躍 |
「運動は足の筋力を鍛え、アーチの形成を促す効果があります。積極的に体を動かしてください。」
ポイント
- 運動制限は不要
- 運動がアーチ形成を促す
- スポーツも全て参加可能
今号のまとめ
- 幼児期の扁平足はほとんどが正常
- 6-8歳でアーチが完成する
- 痛みや硬さがなければ治療不要
- インソールや矯正靴は生理的扁平足に不要
- 裸足遊びと運動がアーチ形成に効果的
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ご質問・ご感想
「土踏まずがなくて心配です」「靴選びに悩んでいます」など、ご経験やご質問がございましたら、お気軽にお寄せください。
愛育病院 小児科 おかもん先生
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