愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.291
「健診って何を見るの?」、港区の乳幼児健診
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
「健診で何を見ているのですか?」「要経過観察と言われて不安です」、乳幼児健診は子どもの発育・発達の確認と病気の早期発見のために非常に重要です [1]。港区の健診制度を正しく理解し、安心して受診していただきたいと思います。
Q1.「港区の乳幼児健診にはどのようなものがありますか?」
——港区ではどのタイミングで健診がありますか?
港区の乳幼児健診は以下の通りです [2]。
時期
- 1か月児健診
- 生後1か月
- 3〜4か月児健診
- 生後3〜4か月
- 6〜7か月児健診
- 生後6〜7か月
- 9〜10か月児健診
- 生後9〜10か月
- 1歳6か月児健診
- 1歳6か月
- 3歳児健診
- 3歳
- 5歳児健診
- 5歳
実施場所
- 1か月児健診
- 出産医療機関(愛育病院等)
- 3〜4か月児健診
- 指定医療機関(個別) [2]
- 6〜7か月児健診
- 指定医療機関(個別) [2]
- 9〜10か月児健診
- 指定医療機関(個別) [2]
- 1歳6か月児健診
- みなと保健所(内科は指定医療機関、その後保健所で歯科・育児相談) [2]
- 3歳児健診
- みなと保健所 [2]
- 5歳児健診
- 令和8年度(2026年度)導入予定(要確認) [2]
| 健診の費用 |
|---|
| すべて無料(公費負担) |
| 受診票は区から郵送 |
| 期限内に受診できなかった場合は区に連絡 |
ポイント
- 5歳児健診は令和8年度からの導入予定(要確認) [2]
- すべて無料で受診可能
- 受診票が届いたら期限内に受診を
Q2.「各健診では何を見ますか?」
——健診ではどんなことをチェックするのですか?
月齢・年齢に応じた発育と発達のチェックポイントがあります [1]。
| 健診 | 主なチェック項目 |
|---|---|
| 3〜4か月 | 首すわり、追視、あやし笑い、股関節、体重増加 [1] |
| 6〜7か月 | 寝返り、お座り、手の使い方、離乳食開始状況 |
| 9〜10か月 | ハイハイ、つかまり立ち、パラシュート反射、小さな物をつまむ |
| 1歳6か月 | 独歩、有意語、指さし、積み木、小走り |
| 3歳 | 会話、社会性、視力・聴力スクリーニング、尿検査 |
| 5歳 | 集団生活への適応、発達特性のスクリーニング、就学準備 |
| 個別健診と集団健診の違い |
|---|
| 個別健診(3〜4か月、6〜7か月、9〜10か月):指定医療機関で受診。受診票持参 [2] |
| 集団健診(1歳6か月、3歳):みなと保健所で実施。歯科や栄養・育児相談も一緒に [2] |
ポイント
- 各月齢に応じた発育・発達のマイルストーンを確認 [1]
- 集団健診では歯科や栄養相談も受けられる
- 気になることがあれば健診時に相談を
Q3.「要経過観察と言われたらどうすべきですか?」
——健診で"要経過観察"と言われました。どうすればよいですか?
"要経過観察"は異常ではなく、もう少し様子を見ましょうという意味です [3]。
意味
- 異常なし
- 年齢相応の発育・発達
- 要経過観察
- 現時点では判断しきれない
- 要精密検査
- 詳しい検査が必要
- 要治療
- 治療が必要
対応
- 異常なし
- 次回健診まで通常通り
- 要経過観察
- 指定された時期に再評価 [3]
- 要精密検査
- 指定医療機関を受診 [3]
- 要治療
- 専門医療機関を受診 [3]
| 要経過観察と言われやすい項目 |
|---|
| 体重の増え方がゆっくり |
| 運動発達がやや遅め(個人差の範囲) |
| 言葉の発達がやや遅め |
| 股関節の開きが左右で異なる |
「要経過観察は"グレーゾーン"ではなく"今は判断しきれない"という意味です [3]。多くの場合、次回の再評価で問題なしとなります。」
ポイント
- 要経過観察は異常ではない [3]
- 多くは次回の再評価で問題なしとなる
- 指定された時期に再評価を忘れずに受ける
Q4.「健診を受ける際のコツは?」
——健診をスムーズに受けるためのコツはありますか?
事前準備があるとスムーズです [1]。
| 準備すること | 具体的な内容 |
|---|---|
| 母子手帳を持参 | 成長記録、予防接種記録の確認 |
| 質問リストを作成 | 聞きたいことをメモしておく |
| 日常の様子を記録 | 食事量、睡眠、気になる行動 |
| 着脱しやすい服装 | 全身の診察があるため |
| お気に入りのおもちゃ | 待ち時間対策 |
| 集団健診の持ち物 |
|---|
| 母子健康手帳 |
| 受診票(記入済み) |
| 健康保険証・医療証 |
| おむつ・着替え |
| 飲み物・軽食 |
ポイント
- 聞きたいことをメモしておくと忘れない
- 日常の様子の記録があると医師に伝えやすい
- 着脱しやすい服装で
Q5.「健診以外に発達が気になる場合は?」
——健診の時期以外で発達が気になったらどうすればよいですか?
港区には健診以外にも相談先があります [2]。
対象
- かかりつけ小児科
- 全般
- みなと保健所
- 乳幼児
- 子ども家庭支援センター
- 18歳未満
- 港区立児童発達支援センター
- 発達が気になる子
- 育児相談(各総合支所)
- 乳幼児
内容
- かかりつけ小児科
- 発育・発達・病気の相談
- みなと保健所
- 保健師による育児相談 [2]
- 子ども家庭支援センター
- 子育て全般の相談 [2]
- 港区立児童発達支援センター
- 発達の評価と支援 [2]
- 育児相談(各総合支所)
- 保健師・栄養士に相談 [2]
| 港区の育児相談日 |
|---|
| 各総合支所で月1〜2回実施 |
| 予約制(電話で予約) |
| 保健師、栄養士、歯科衛生士に相談可能 |
| 体重測定も可能 |
ポイント
- 健診の時期以外でも相談可能 [2]
- かかりつけ小児科と保健所の両方を活用
- 港区立児童発達支援センターは発達の専門相談先
今号のまとめ
- 港区の乳幼児健診はすべて無料
- 5歳児健診は令和8年度からの導入予定(要確認)
- 要経過観察は異常ではなく、再評価の意味
- 聞きたいことをメモして健診に臨む
- 健診以外にも保健所や子ども家庭支援センターで相談可能
あわせて読みたい
- Vol.010「1ヶ月健診FAQ」
- Vol.035「3-4ヶ月健診FAQ」
- Vol.091「5歳児健診FAQ」
- Vol.097「健診で要経過観察と言われたら」
ご質問・ご感想
「健診で気になることを言われました」「発達について相談したい」など、ご質問がございましたらお気軽にお寄せください。
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