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「鼻ほじり癖が治りません」、鼻いじりの原因と対処
Vol.431生活・育児

「鼻ほじり癖が治りません」、鼻いじりの原因と対処

鼻ほじりは退屈・乾燥・アレルギーのサイン。背景を整えれば多くは改善します

生活・育児・・5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 4·Q&A 5問収録

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この記事のポイント

  • 鼻ほじりは幼児の9割近くに見られる非常に一般的な行動
  • 背景には乾燥・鼻炎・退屈がある
  • 鼻出血や感染を防ぐため、保湿と代替行動がカギ

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.431

「鼻ほじり癖が治りません」、鼻いじりの原因と対処

今号のポイント

  1. 2
    鼻ほじりは幼児の9割近くに見られる非常に一般的な行動
  2. 4
    背景には乾燥・鼻炎・退屈がある
  3. 6
    鼻出血や感染を防ぐため、保湿と代替行動がカギ

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「うちの子、ずっと鼻をほじっていて…」。外来でほんとうによく聞きます。鼻ほじりは大人を含めてもほぼ全員がやっている、ごくありふれた行動で、思春期の調査でも対象者のほとんどが習慣としていたと報告されています [1]。今回は原因と対応を整理しますね。

なぜ鼻をほじるのですか?

主な原因説明
乾燥鼻腔粘膜が乾き、かさぶたが気になる
アレルギー性鼻炎かゆみ・違和感で触る
鼻風邪後鼻汁の固まりが残る
退屈・無意識テレビ視聴・車内などで
模倣他児の行動を真似る

冬場の乾燥と、春のスギ花粉のシーズンは特に増えます。

💡まずは鼻炎を疑う

1日に何度もほじる、くしゃみや鼻水も多いなら、アレルギー性鼻炎が裏にあるかもしれません。治療すると一気に楽になる子もいます。

ポイント

  • ほぼ全員がする普遍的な行動 [1]
  • 乾燥とアレルギーが主因
  • 鼻炎治療で改善することも多い

鼻ほじりで起こるトラブル

トラブル内容
鼻出血繰り返しの刺激で粘膜が傷つく
鼻前庭炎鼻の入り口の細菌感染
黄色ブドウ球菌保菌手指と鼻を行き来させ感染拡大
鼻中隔穿孔まれだが長期間の強い刺激で
異物迷入押し込んで取れなくなる

小児の鼻出血で一番多い原因は、実は鼻ほじりだといわれています [2]。

⚠️繰り返す鼻血は鼻ほじりを疑う

いつも同じ側から鼻血が出る場合、多くは鼻ほじりで前方の静脈叢(キーゼルバッハ部位)が傷ついているせいです。

ポイント

  • 鼻出血・鼻前庭炎が多い [2]
  • 感染源になる
  • 繰り返す鼻血は鼻ほじりが原因

どう対応すればよいですか?

鼻ほじりはほとんど無意識でやっています。「やめなさい」と叱るよりも、「ほじりたくならない鼻」にしてあげるほうがうまくいきます。

対応内容
保湿ワセリンを綿棒で鼻の入り口に薄く塗る
加湿冬は加湿器で50-60%
鼻炎治療抗ヒスタミン・点鼻薬で症状を抑える
爪を短く粘膜損傷を防ぐ
代替行動手を使う遊び、粘土、ストレスボール
ティッシュで代行「ほじる」を「かむ」に置き換え
コンコン先生
🏥

おかもん先生より

外来でよく提案するのは「ほじる前にティッシュで鼻をかむ」という置き換えです。乳児期には難しいですが、4〜5歳なら理解してくれます。ご家庭では「悪い癖」と決めつけず、「かさぶたが気になるんだね」と一度受け止めてあげてください。

ポイント

  • 保湿・加湿が即効的に効く
  • 鼻炎治療が鍵のことが多い
  • 爪を短く切り損傷を予防

受診の目安は?

受診すべきサイン
繰り返す鼻出血小児科・耳鼻科
膿・悪臭のある鼻汁耳鼻科
片側だけの鼻汁耳鼻科(異物の可能性)
くしゃみ・鼻水が続く小児科・アレルギー科
鼻前庭の赤み・痛み小児科・皮膚科

ポイント

  • 反復する鼻血・膿性鼻汁は受診
  • 片側鼻汁は異物を疑う
  • アレルギー評価も検討

家庭での予防策

予防内容
手洗い習慣感染拡大を防ぐ
室内加湿冬場は特に
爪の管理短く整える
アレルゲン対策ハウスダスト・花粉
就寝前のケア鼻うがい・保湿

ポイント

  • 手洗い・加湿・爪管理の3点セット
  • アレルゲン対策で根本改善
  • 就寝前の鼻ケアで朝の鼻血予防

まとめ

  • 鼻ほじりは子どもの9割以上に見られる一般的行動
  • 原因は乾燥・鼻炎・退屈
  • 鼻出血・感染を防ぐため、保湿と代替行動
  • 繰り返す鼻血は受診を
  • 叱責より環境調整を

あわせて読みたい

  • Vol.452「鼻血が止まらない」
  • Vol.429「爪噛みの理由」

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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