愛育病院 小児科おかもん だより Vol.483
2026年版 港区の夜間・休日 小児医療機関ガイド、#8000・#7119・救急の使い分け
今号のポイント
- 2迷ったらまず電話。#8000は小児専門、#7119は24時間・救急車の判断も
- 4みなと子ども救急診療室は愛育病院1階。入院・検査はできないため軽症専用
- 6入院・本格検査が必要なら二次救急へ事前電話。最重症は迷わず119
こんにちは。愛育病院小児科のおかもんです。
「夜中に熱が出た。でも救急車を呼ぶほどでもない気がする。どこに行けばいいのか」
外来でよく聞かれます。港区には選択肢がいくつかあって、それが逆に迷いを生んでいる。今回は2026年版として、使える窓口を整理しました。
Q1: 夜中に高熱、どこに電話・どこに行けばいい?
まず一歩引いて、今の状態を確認してください。
意識がない、けいれんが5分以上続いている、呼吸が苦しそう、唇が紫色になっている。こういう場合は考える前に119番です。迷う時間が惜しい。
そこまでではないけれど、どうすればいいか分からない。そういうときの窓口が2つあります。
ひとつは、東京都の小児救急電話相談 #8000 [2]。 プッシュ・携帯からかけるだけでつながります。看護師や保健師が対応し、必要なら小児科医に代わってもらえます。小児専門の相談窓口なので、子どもの症状を伝えるのに向いています。
対応時間は平日(月〜金、祝日除く)の18時から翌8時。土・日・祝日・年末年始は8時から翌8時です。IP電話やダイヤル回線を使っている場合は 03-5285-8898 にかけてください。
もうひとつは、救急安心センター #7119 [3]。 こちらは24時間・年中無休。医師・看護師・救急隊の経験者が対応します。「救急車を呼ぶべきか」「今すぐ病院に行くべきか」の判断にも使えます。子どもに限らず、年齢を問わず相談できます。
#8000 がつながらない深夜や早朝は #7119 に頼るのが確実です。
受診先の判断目安は以下のとおりです。
| 状況 | 第一選択 |
|---|---|
| 受診すべきか迷う、症状が軽め | #8000(小児専門) |
| 救急車を呼ぶか迷う | #7119(24時間) |
| 軽症で受診したい・平日19〜22時/土17〜22時 | みなと子ども救急診療室 03-6453-7302 |
| 入院・検査が要りそう | 二次救急医療機関(事前TEL) |
| 意識消失・けいれん持続・呼吸困難・大量出血 | 119(救急車) |
Q2: みなと子ども救急診療室で診てもらえるのはどんな時?
愛育病院1階にある「みなと子ども救急診療室」は、港区が設けた小児初期救急の拠点です [1]。
電話番号:03-6453-7302 住所:港区芝浦1丁目16番10号
開いている時間は、月〜金が19時から22時(受付は21時30分まで)、土曜は17時から22時(同じく受付は21時30分まで)。対象は中学生まで、おおむね15歳未満の軽症の方です。
「発熱して受診したい」「嘔吐が続いている」「軽い外傷を診てもらいたい」といった場合に使えます。
ただし、はっきり書いておく必要があります。入院はできません。血液検査もX線撮影もできません [1]。
つまり、「元気はないけれど、重くはなさそう」という状況向けです。「これは入院かもしれない」と思ったら、最初から二次救急に行くほうが子どものためになります。判断に迷ったら、上の#8000か#7119に電話してから動いてください。
Q3: 入院や検査が必要そうな場合、どの病院に行く?
二次救急医療機関は入院対応が可能です。休日の昼間や毎日17時以降に対応しています。受診前に電話を入れることを忘れずに [1]。
港区内の小児入院対応病院:
| 病院 | 電話 |
|---|---|
| 東京慈恵会医科大学附属病院(西新橋3-19-18) | 03-3433-1111 |
| 虎の門病院(虎ノ門2-2-2) | 03-3588-1111 |
| 愛育病院(芝浦1-16-10) | 03-6453-7300 |
近隣区の病院:
| 病院 | 電話 |
|---|---|
| 東京都立広尾病院 | 03-3444-1181 |
| 日本赤十字社医療センター | 03-3400-1311 |
| 聖路加国際病院 | 03-3541-5151 |
| 慶應義塾大学病院 | 03-3353-1211 |
どの病院が今夜開いているか分からない場合は、東京都の医療機関案内「ひまわり」(03-5272-0303)に電話すると教えてもらえます。
最重症の場合は、東京都立広尾病院の「東京ER・広尾」が365日24時間、初期から三次救急まで対応しています [4]。生命に関わる重篤な状態であれば、救急車で搬送してもらうのが原則です。小児の三次救急については、国立成育医療研究センターや東京都立小児総合医療センター(府中市、「東京ER・多摩〔小児〕」365日24時間)も対応しています [5][6]。
おかもんより
「夜中に病院に連れて行くべきか」という判断は、外来をやっている私でも難しい場面があります。ひとりで抱え込まず、まず電話してください。#8000と#7119は、そのためにある窓口です。
みなと子ども救急診療室は愛育病院の同じ建物にあります。いつも一緒に動いています。軽症であれば、夜でも安心して来てもらえます。