愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.294
「夜中に急に具合が悪くなった!」、港区の小児救急
こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。
「夜中に子どもが高熱を出しました」「休日に嘔吐が止まりません」、夜間や休日の急な体調不良は本当に不安ですよね。港区周辺の小児救急体制を知っておくことで、いざという時に冷静に対応できます。
Q1.「夜間・休日に受診できる場所は?」
——夜中に子どもが具合悪くなったら、どこに行けばよいですか?
港区周辺には以下の小児救急の受け皿があります [1]。
対応時間
- みなと子ども救急診療室(愛育病院1階)
- 月〜金 19〜22時、土 17〜22時(祝日・年末年始除く、受付は21:30まで) [1]
- 港区休日診療所
- 休日・年末年始 日中 [1]
- 東京都小児救急相談(#8000)
- 平日18〜翌8時、休日・年末年始 8〜翌8時 [2]
- 救急安心センター東京(#7119)
- 24時間 [2]
- 二次救急病院
- 24時間
- 救急車(119番)
- 24時間
特徴
- みなと子ども救急診療室(愛育病院1階)
- 中学生までの軽症対応
- 港区休日診療所
- 軽症の急病対応
- 東京都小児救急相談(#8000)
- 電話で看護師・医師に相談
- 救急安心センター東京(#7119)
- 救急車を呼ぶか判断に迷う時
- 二次救急病院
- 入院が必要な場合
- 救急車(119番)
- 緊急時
| 港区周辺の主な小児救急対応病院 |
|---|
| 愛育病院(芝浦) |
| 東京慈恵会医科大学病院(西新橋) |
| 北里大学北里研究所病院(白金) |
| 東京都済生会中央病院(三田) |
| 虎の門病院(虎ノ門) |
ポイント
- まず#8000(小児救急相談)に電話して判断を仰ぐ [2]
- 軽症なら翌日のかかりつけ医受診でOKなことが多い
- 重症が疑われたら迷わず119番
Q2.「救急車を呼ぶべき症状は?」
——どんな時に救急車を呼ぶべきですか?
以下の症状がある場合は迷わず119番に電話してください [3]。
| 緊急性が高い症状(すぐに119番) |
|---|
| 意識がない、ぐったりして反応がない |
| 呼吸が止まっている、呼吸が苦しそう(陥没呼吸、チアノーゼ) |
| けいれんが5分以上続く、初回のけいれん |
| 大量の出血 |
| 重度のやけど |
| 異物による窒息 |
| 重症のアレルギー反応(アナフィラキシー) |
| 緊急性の判断に迷う症状(#8000に相談) |
|---|
| 高熱だが機嫌は比較的良い |
| 嘔吐しているが水分は取れている |
| 発疹が出たが元気 |
| 軽い打撲・切り傷 |
ポイント
- 意識障害、呼吸困難、けいれんは迷わず119番 [3]
- 判断に迷ったら#8000に電話 [2]
- 救急車を呼ぶことをためらわないでください
Q3.「夜間受診の判断基準は?」
——夜に熱が出た場合、朝まで待ってよいですか?
以下の表で判断の目安をお示しします [3]。
| 朝まで待ってよい(経過観察可) | すぐに受診が必要 |
|---|---|
| 38〜39℃の発熱だが機嫌がよい | 生後3か月未満の38℃以上の発熱 |
| 嘔吐1〜2回だが水分が取れる | 嘔吐を繰り返し水分が取れない |
| 下痢だがおしっこが出ている | 6時間以上おしっこが出ない |
| 軽い咳で眠れている | 呼吸が苦しそう(ゼーゼー、陥没) |
| 発疹だが元気 | 発疹+高熱+ぐったり |
| 夜間に家庭でできること |
|---|
| 水分補給をこまめに |
| 解熱剤を使用(38.5℃以上でつらそうなら) |
| 楽な姿勢にする |
| 嘔吐時は横向きに寝かせる |
| バイタルサイン(体温、呼吸)を定期的に確認 |
ポイント
- 生後3か月未満の発熱は緊急 [3]
- 水分が取れて機嫌がよければ朝まで待てることが多い
- 判断に迷ったら#8000に電話 [2]
Q4.「救急外来にかかる時の注意点は?」
——救急外来を受診する時、何を持っていけばよいですか?
事前準備があるとスムーズに受診できます [1]。
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 健康保険証・医療証 | 受付に必要 |
| 母子健康手帳 | 既往歴、予防接種歴の確認 |
| お薬手帳・処方薬 | 服用中の薬の確認 |
| 着替え・おむつ | 嘔吐・下痢への備え |
| 症状の経過メモ | いつから、どんな症状か |
| 医師に伝えるべきこと |
|---|
| いつから症状が始まったか |
| 体温の経過(何度だったか) |
| 水分・食事の摂取状況 |
| 嘔吐・下痢の回数 |
| おしっこの回数と量 |
| 解熱剤を使ったか(いつ、何を) |
| アレルギーの有無 |
| 周囲の感染症の状況(保育園等) |
ポイント
- 症状の経過メモがあると医師に正確に伝わる
- お薬手帳は必ず持参
- 「いつから」「何が」「どの程度」を簡潔に
Q5.「日頃から準備しておくべきことは?」
——いざという時に慌てないために何を準備しておくべきですか?
平時の準備が緊急時の冷静な対応につながります [3]。
| 日頃の準備 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 相談先の連絡先を控える | #8000、#7119、かかりつけ医 |
| 救急セットを用意 | 体温計、解熱剤、経口補水液 |
| 保険証・医療証のコピー | 自宅と外出用に |
| 近隣の救急病院を確認 | 場所とアクセスを調べておく |
| 小児一次救命処置を学ぶ | 心肺蘇生法、気道異物除去 |
| スマートフォンに登録しておきたい番号 |
|---|
| 119(救急車) |
| #8000(小児救急相談) |
| #7119(救急安心センター東京) |
| かかりつけ小児科の電話番号 |
| 港区休日診療所の電話番号 |
| タクシー会社(深夜の移動用) |
ポイント
- #8000と#7119をスマホに登録しておく [2]
- 解熱剤と経口補水液は常備しておく
- 小児の心肺蘇生法を一度学んでおくと安心
今号のまとめ
- 判断に迷ったら#8000(小児救急相談)に電話
- 意識障害、呼吸困難、けいれんは迷わず119番
- 水分が取れて機嫌がよければ朝まで待てることが多い
- 症状の経過メモを持って受診
- #8000と#7119をスマホに登録しておく
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ご質問・ご感想
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