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ワクチン後の発熱への対応
Vol.466予防接種

ワクチン後の発熱への対応

ワクチン接種後の発熱の仕組み、解熱剤の使い方、受診が必要なサインを解説

予防接種0〜6ヶ月・6〜12ヶ月・1〜3歳・5
おかもん先生小児科専門医愛育病院 小児科

参考文献 5·Q&A 問収録

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この記事のポイント

  • ワクチン後の発熱は免疫が働いている正常な反応で、多くは1〜2日でおさまる
  • 解熱剤は予防的に使わず、つらそうなときに使う
  • 3日以上続く発熱や、ぐったりして反応が乏しい場合は受診が必要

愛育病院 小児科おかもん先生 だより Vol.466

ワクチン後の発熱への対応

こんにちは。愛育病院小児科のおかもん先生です。

「昨日ワクチンを打って、今朝から熱が出ています。大丈夫でしょうか?」。予防接種の翌日にいただくお電話で最も多いのが、このご連絡です。

ワクチン後の発熱は、体の免疫系がワクチンの成分に反応して抗体を作り始めているサインです [1]。多くの場合は心配のない正常な反応ですが、対応のポイントを知っておくと安心です。

発熱はなぜ起こるのか

ワクチンを接種すると、体の免疫系が「異物が入ってきた」と認識して活性化します。このとき放出されるサイトカインという物質が体温調節中枢に作用して、発熱が起こります [1]。

発熱の頻度

不活化ワクチン(四種混合など)
5〜10%
肺炎球菌ワクチン
10〜30%
麻しん風しん(MR)ワクチン
10〜20%
BCG
まれ
ロタウイルス
数%

発熱の時期

不活化ワクチン(四種混合など)
接種後6〜24時間
肺炎球菌ワクチン
接種当日〜翌日
麻しん風しん(MR)ワクチン
接種後5〜14日(遅れて出る) [2]
BCG
-
ロタウイルス
接種後数日

注意が必要なのは、MRワクチンなどの生ワクチンは接種後1〜2週間経ってから発熱することがある点です [2]。接種直後に熱が出なくても、1〜2週間は体調の変化に気を配ってください。

発熱時の対応

ワクチン後の発熱への基本的な対応は以下の通りです [3]。

対応内容
水分補給母乳、ミルク、麦茶などをこまめに
薄着にする厚着にしすぎない。熱がこもらないように
室温の調整快適な温度を保つ
安静無理に活動させない
経過観察機嫌、食欲、尿の量をチェック

発熱そのものは体が免疫を作っている証拠であり、熱を下げること自体が治療の目的ではありません [3]。お子さんの全身状態(機嫌、食欲、活気)を見て判断することが大切です。

💡発熱の高さより全身状態を見ましょう

38.5度あっても元気に遊んでいるなら慌てる必要はありません。ぐったりしているかどうかが重要です。

解熱剤の使い方

解熱剤(アセトアミノフェン)は、発熱でつらそうなときに使います [4]。

項目内容
使う薬アセトアミノフェン(カロナール等)
使う目安38.5度以上でつらそうなとき
使い方体重あたりの適切な量を使用
間隔最低4〜6時間あける
禁忌生後3か月未満は自己判断で使わない

解熱剤をワクチン接種の前や直後に予防的に使うことは推奨されていません [4]。予防的な解熱剤使用がワクチンの免疫応答を低下させる可能性を示す研究があるためです。発熱して、お子さんがつらそうにしている場合にのみ使いましょう。

小児にアスピリン(アセチルサリチル酸)を使うことは禁忌です。ライ症候群のリスクがあるため、必ずアセトアミノフェンを使用してください [4]。イブプロフェンは生後6か月以上で使用可能ですが、かかりつけ医の指示に従ってください。

⚠️予防的な解熱剤使用は推奨されていません

ワクチンの効果を十分に得るために、接種前や直後の予防的な解熱剤投与は避けましょう。

受診が必要なサイン

以下の場合は、ワクチンの副反応ではなく別の原因の可能性もあるため、医療機関を受診してください [5]。

サイン対応
発熱が3日以上続く受診
40度以上の高熱が続く受診
ぐったりして反応が乏しい早めに受診
痙攣(けいれん)を起こした救急受診
呼吸が苦しそう救急受診
発疹が広がっている受診
接種部位の腫れがひどい受診
水分が全くとれない受診

ワクチン後の発熱は通常1〜2日でおさまります [5]。3日以上続く場合は、偶然同時期に別の感染症にかかった可能性も考えられますので、かかりつけ医に相談してください。

コンコン先生
🏥

おかもん先生より

予防接種の翌朝、39度の発熱で慌ててお電話をくださるお母さんは毎週のようにいらっしゃいます。まず電話でお子さんの様子を伺います。「ミルクは飲めていますか?」「機嫌はどうですか?」。飲めていて、ぐずっているけれど目が合って反応があれば、自宅で様子を見ていただきます。翌日には下がっていることがほとんどです。「昨日は心配で眠れませんでした」とおっしゃるお母さんに「お疲れさまでした。ワクチンがしっかり効いている証拠ですよ」とお伝えすると、安心した笑顔を見せてくださいます。

今号のまとめ

  • ワクチン後の発熱は免疫が働いている正常な反応
  • 多くは1〜2日でおさまる。MRワクチンは1〜2週間後に出ることも
  • 解熱剤は予防的に使わず、つらそうなときだけ使う
  • 生後3か月未満は自己判断で解熱剤を使わない
  • 3日以上続く発熱やぐったりは受診のサイン

あわせて読みたい

  • Vol.463「BCGワクチン、コッホ現象と接種痕の見方」
  • Vol.461「ワクチンの打ち忘れ・スケジュール遅れへの対応」
  • Vol.462「ワクチンが怖い、不安な親御さんへ」

ご質問・ご感想

「熱が下がらなくて心配」「解熱剤を使うタイミングがわからない」など、いつでもお電話ください。

愛育病院 小児科 おかもん先生

本メルマガの内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

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※ この記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。お子さんの症状が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

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